テクニカルコーディネーターって何?
テクニカルコーディネーターって何?
こんにちは。
制作技術本部 撮影コーディネートグループの菊池です。
過去記事で私たちの部署のことはいくつかご紹介させていただきましたが、
今回は「テクニカルコーディネーター」についてお話ししたいと思います。
※撮影コーディネートグループ関連過去記事は?
テクニカルコーディネーターの主な仕事は、 を最も重要な仕事として掲げています。
撮影案件の受注、撮影機材や技術スタッフの手配、見積もり作成、
撮影終了後の請求処理、機材のメンテナンスなど多岐にわたります。
そして…
この「提案をする!」というのは、撮影前に必要な機材で足りていないものや、
「撮影後のグレーディング」※や、「編集を含めどのようなフォーマットで撮影するのが最適か」など、
撮影に関する様々なことに対して提案を行うということです。
※グレーディング…映像の階調と色調を整える画像加工処理のこと。
例えば、昨年に担当したドラマ案件で、
「車にカメラを設置して撮影したい」との相談を受けました。
普段ならば専門の特機部※にお願いをして車にクレーンなどの特殊な機材を設置して撮影を行うのですが、
監督から、「シネマカメラなどの大型カメラを取り付けると目立ってしまうので避けたい」とのご要望がありました。
そこで私は、カメラスタビライザー※『DJI RS2』にミラーレスカメラ『α7SⅢ』を載せ、
カーマウントキットを使い車外に取り付け、車内からカメラオペレート、
フォーカス操作をできるよう機材を提案し、要望に応えることができました。
※特機部…特殊機械部。クレーンなどの撮影用機械を操作する部門。
※スタビライザー…カメラの手振れを抑える装置。
私たちは日々新しい機材の情報を入手し、
「その機材で何ができるか?」「どのようにして使うのが一番いいのか?」など、
自分で機材を使用しながら機材知識を高めています。
それが「提案をする!」ということにつながるのです。
私は元々フリーの撮影助手だったので、たまに撮影現場に出ることもあります。
ですから、より現場スタッフに近い立場でお話ができるかと思います。
※撮影助手時代の撮影風景
みなさんも、機材や撮影に関して困ったことがあればぜひ私たちにご相談ください。