ディレード編集で戦う者たち
ディレード編集で戦う者たち
皆さん、こんにちは!
放送技術本部 CVセンター・マルチメディアグループに所属している下釜遼太郎です!
私は東京・汐留の日本テレビ局内にある「CVセンター」という部署で働いています。
主に報道・スポーツ番組などの素材収録や生放送の送出業務を行っています。
突然ですが、皆さんは、ディレード編集という言葉をご存じでしょうか?
聞き慣れない方も多いと思います。
今回はこの編集業務についての説明、そして実際に担務しているスタッフの体験したこと、
大変だったことをご紹介していきたいと思います!
・ディレード編集とは?
まず、ディレードという用語について簡単に説明します。
ディレードとは、リアルタイムよりも数分~数時間の時差を設けて放送することです。
英語でディレイ(遅れ、遅延)という意味から来ています。
ディレード編集は、主にスポーツ中継のディレード放送用
(リアルタイムよりも数分~数時間遅らせた放送)に使用されます。
最大の特徴としては、リアルタイムで収録している素材を編集し、すぐに中継番組用のOA素材として使用できることです。
ディレードのシステム上、収録・編集などが全て一貫して行えるため、
極端なケースでは、収録中の素材を編集せず、そのままOAすることもできてしまいます!
その他にも、一般的な編集ソフトでも行えるようなディゾルブ、クロスフェード(編集効果)と呼ばれるエフェクトも簡単に使うことができます。
編集した素材がすぐにOAされることも多々あるため、編集の楽しさや面白さもある半面
緊張感の中で編集をしなければならないのが難しい部分でもあります。。
東京オリンピック・パラリンピック、北京オリンピック・パラリンピックといった大きなイベントや、
年末年始に開催されている高校サッカー等、様々なスポーツ中継の編集業務を行いました。
・ディレード業務においてのやりがいや苦労
続いては実際に担務にあたっているスタッフのご紹介と共に、業務へのやりがいや大変だったことを聞いてみました!
皆さんやはり苦労されているようです。。(笑)
小山田恭平さん
・最初はスポーツ特有?の用語に困惑した。
・制作の方は選手の名前で伝えてくる!「○○選手の1ショットを使います!」など、高校サッカーの時は大変でした。
秦優貴さん・阿久津優太さん
・番組によって編集機を使い分けなきゃいけないので、覚えたての頃は苦労しました。。
山下みさきさん
・エンドロールで自分の名前が出た時に「やったぞ!」という達成感がある。
・お弁当がたのしみ!!
・ある程度、スポーツのルールを理解する必要があり大変。。
以上、担務にあたっているスタッフの皆さんの声をお届けしました!
皆さん編集においての苦労や、やりがい、お弁当等の楽しみなど(笑)
様々な思いの中で業務にあたっているようです!
私自身も、何回も何回も編集でミスがあり追い込み作業の中で別のスタッフに迷惑をかけてしまったり、
制作の方とのコミュニケーションをとるのに苦労したり等、様々な経験をしてきました。。(泣)
ですが、たくさんの方の支えなどもあり、エンドロールに自分の名前が出た際は、親に連絡するほど嬉しかったです!
・編集機材
現在ディレード編集では、編集内容によって様々な機材を使い編集作業を行っています!
MotoGP(ロードレース世界選手権)での編集では、主に3種類の編集機材を使い編集を行っています。
秦さんや阿久津さんのコメントにもありましたが、様々な編集機に対応しなければならないため、覚えるのがとても大変でした。。
この場所で編集作業を行っています!
日々自己練習を行い、オリンピックや高校サッカーの編集業務に取り組んだ結果、
2021年度の下期、ディレード業務において社長賞をいただくことができました!
1人1人の頑張りはもちろん、業務を教えていただいた先輩方への感謝も忘れてはならないと思います。
この賞を励みにディレードメンバーはこれからも業務にあたっていきます!
社長賞をいただいた時の写真です!
いかがでしたでしょうか!
コロナも少しずつ落ち着いてきた中で、スポーツ界も活気が戻ってきています!
私たちディレード担務者の業務も増えていきますが、
改めて気を引き締め、日々業務に取り組んでいきたいと思います!
協力していただいたスタッフの皆様ありがとうございました!