IR情報の視点から考える企業Webサイトの見直しポイント

IR情報はその会社のポテンシャルを表します

一般社団法人日本IR協議会が選定する2023年のIR優良企業賞で、弊社グループの持株会社である株式会社IMAGICA GROUPが「IR優良企業奨励賞」を受賞しました。

・一般社団法人日本IR協議会　IR優良企業賞
https://www.jira.or.jp/activity/bluechip.html

選定理由として、以下のような評価をいただきました。


「一見わかりにくい事業の理解を促そうとするIRの意識が高い。IRサイトの構成も個人投資家や初めて関心を持つ機関投資家が情報にアクセスしやすい。説明会資料には業績変動要因を理解するための情報が掲載され、中期経営計画の戦略領域と事業セグメントとの関わりもわかりやすくなった。新サービスの発表時には展示会や説明会を開催するなど、事業の中身をより具体的に示すIRにも力を入れている。資本市場の目線を意識した対話にも積極的である。」


コスモ・スペースでは、IMAGICA GROUPのWebサイト構築から手掛け、その後のコンテンツの更新や改修もお手伝いし、Web担当者と継続的に打ち合わせしながら、よりわかりやすいサイトを目指して改善を繰り返しています。

注意すべきポイントとは？

受賞のコメントを読み解くと、IR情報に限らず、企業のWebサイトにおいても参考になりそうなポイントが見えてきます。

・一見わかりにくい事業の理解を促そうとする
→事業内容を理解させるために、できるだけシンプルなページ構成、グラフや図示化、わかりやすい事例、動画の解説など、丁寧に作ることが重要です。

・個人投資家や初めて関心を持つ機関投資家が情報にアクセスしやすい
→「株主・投資家の方」や、「投資をご検討の方」など、ターゲットに対するコンテンツの入口を用意すると、閲覧する方にふさわしい内容がある導入として迷うことがなくなります。

・中期経営計画の戦略領域と事業セグメントとの関わりもわかりやすい
→今後の成長戦略が描けているか、どの分野を成長させようとしているのかを明示することで、その会社の潜在的な企業価値を高めることができます。

・事業の中身をより具体的に示すIRにも力を入れている
→メルマガやPDFなどの資料をタイムリーに提供したり、説明会のアーカイブ動画を用意するなど、会社を理解してもらうためのきっかけを多く持つことは、その会社の理解を促進するために有効です。

会社情報や採用サイトにも応用できる

IR情報は、会社の財務状況や経営戦略、成長見通しなどを客観的に把握する上で重要な情報源となります。

今回はIR情報を例にしましたが、これは上場企業のサイトに限った話ではありません。
ほとんどの企業サイトは、会社情報のページを用意されていると思いますが、自社の成長戦略を載せているサイトはなかなか見かけません。

また、採用サイトを用意されている企業も多くありますが、事業をわかりやすく紹介したり、成長戦略を解説しているサイトを見かけることも少ないです。

IR情報の事業紹介や成長戦略の見せ方を参考に、会社情報や採用サイトのコンテンツを見直すことを検討してみる、という発想があっても良いかもしれません。